MouseGestureL.ahk で選択したファイル/フォルダのフルパスを取得しクリップボードへ送る
記事の執筆に AI な類は使用しておりません。
【 目次 】
はじめに改行を指定しない場合
改行を指定する/前後を "" で囲う場合
Shiftキーを押して離したら
設定方法
マウスホイール回転の取得方法
おまけ XYplorer Free
動画
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はじめに
デスクトップやフォルダ、XYplorer などのファイラーでファイルを選択してファイル名を取得しようとすると
( クリップボードへ送り、エディタに貼り付ける )
ファイルを選択し右クリック+Shiftキーで
「 パスのコピー 」 を選択しなくてはならず頻繁に行うには不便であり
MouseGestureL.ahk を入れていてマウスジェスチャーが
使えるのであればファイルを選択しShiftキー+ホイール回転などで
選択したファイルのフルパスがクリップボードへ送られるものを
この記事で設定可能です、ブログネタ。
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改行を指定しない場合
さて、MouseGestureL.ahk を使用しまして選択したファイルやフォルダを取得する方法は以下です。
設定方法は下で書きますのでどう使うか?は以下にて説明します。
設定方法
マウスホイール回転の取得方法
こちらは改行コードを指定しない方です。
使用しているエディタが改行コードを自動判断できないと
取得したファイル名が改行されなく1列になります。
その場合はこちらを設定してください。
改行を指定する/前後を "" で囲う場合
内容自体は簡単で、コピーするショートカットを押し
クリップボードに格納するだけです。
;Ctrl+Cを押す
Send, ^c
;クリップボードへ送る
clipboard = %clipboard%
;Ctrl を放す 通常は不要、押されたままの事案なら有効に、先頭の ; を消す
;Send, {Control Up}
通常のエクスプローラー/フォルダで
キーボードの Ctrl+C を押してもパスを含むファイル名は取得できませんが
クリップボードへ送る事でフルパスが取得できます。
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改行を指定する/前後を "" で囲う場合
こちらはエディタが改行コードが自動認識しないので改行されるべき場所が改行されなく
1列になってしまうの場合な書き方。
クリップボードの取得は同じで
上から1行ずつ呼び出して改行コードを挿入します。
置換作業でもいい気がしますが、お好みで。
;Ctrl+Cを押す
Send, ^c
;変数の初期化
ReClip =
;ループ
Loop, parse, clipboard, `n, `r
{
;通常は `n で改行 / CRとLFを使用する場合、メモ帳などは `r`n を使う
;抜き出した行を改行コードを付加して変数 ReClip へ格納
If ("%A_LoopField%" = "")
{
} else {
ReClip = %ReClip%%A_LoopField%`r`n
}
}
;クリップボードへ送る
clipboard = %ReClip%
;Ctrl を放す 通常は不要、押されたままの事案なら有効に、先頭の ; を消す
;Send, {Control Up}
上の方法ではファイル前後に "" が入りません。
入れる場合は %A_LoopField% が抜き出した文字なので
前後を "" で囲います。
上の該当行を下へ書き換える。
ReClip = %ReClip%"%A_LoopField%"`r`n
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Shiftキーを押して離したら
Shiftキーを押しつつマウスジェスチャーをし、Shiftキーが離されたらこの記事を実行するな場合は以下。
Shiftキーを押しつつマウスのホイール回転でもOK、この記事ではその用途で書いています。
Shiftキーを押して、ジャスチャーをしてShiftキー離したら実行するになります。
;ジェスチャーの認識を打ち切る 必要なら使う
;MG_Abort()
;時間待ち
;Sleep, 100
;ループ
Loop
{
Sleep, 100
;Shiftキーの監視
If GetKeyState("Shift", "P")
{
;Shiftキー 押している間の動作
} else {
;Shiftキー 押しているを離した場合の動作
Sleep, 200
;Ctrl+Cを押す
Send, ^c
;時間待ち
Sleep, 50
;変数の初期化
ReClip =
;ループ
Loop, parse, clipboard, `n, `r
{
;通常は `n で改行 / CRとLFを使用する場合、メモ帳などは `r`n を使う
;抜き出した行を改行コードを付加して変数 ReClip へ格納
;%A_LoopField% が1行だけ抜き出したファイル名なので "" で囲いたい場合は "%A_LoopField%" とする
;前後に余計なスペースなどは入れない事
If ("%A_LoopField%" = "")
{
} else {
ReClip = %ReClip%%A_LoopField%`r`n
}
}
;クリップボードへ送る
clipboard = %ReClip%
;Shift、Ctrl を放す 通常は不要、押されたままの事案なら有効に、先頭の ; を消す
;Send, {Shift Up}
;Send, {Control Up}
break
}
}
同じく "" で囲いたい場合は上の該当行を下へ書き換える。
ReClip = %ReClip%"%A_LoopField%"`r`n
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設定方法
MouseGestureL.ahk を使用しましての設定方法です。自分で設定できる人であれば
任意に上のコードを動作に割り当てるだけ。
以下は実際の設定です。
MouseGestureL.ahk をインストールし
使用可能な状況にしておいてください。
私の記事で宜しければ設定方法です。
【使い方】マウスジェスチャー MouseGestureL
Win10でも快適 フリーズ回避方法も
MouseGestureL.ahk の設定画面を開いてください。
1.ターゲット タブを選択
2.エクスプローラーを探します、存在する場合は3~6は不要です
Shiftキーを押しつつマウスジェスチャーを行う場合は4~も行う
エクスプローラーが存在しない場合は2.で右クリック
3.新規ターゲット を選択
5.任意の名前を入力 ( わかりやすく エクスプローラー とつける )
6.変更 ボタンで名前が確定
Shiftキーを押しつつマウスジェスチャーを行う場合
4.作成した名前を選択 ( 最初から存在するエクスプローラーを )
右クリックし、サブターゲットを追加
5.任意の名前を入力 ( わかりやすく Shift とつける )
6.変更 ボタンで名前が確定

以下は上でエクスプローラーを作成した場合のみ行います。
初期設定で存在していますが、人により消している場合の設定です。
1.エクスプローラーの設定を左クリック
2.種別:ウィンドウクラス
3.値:を以下にします ( 1~7を4回繰り返して全部入れます )
CabinetWClass
ExploreWClass
Progman
WorkerW
4.判定方法:完全一致
5.タイトルルール:どれかに一致
6.両方のチェックを外す
7.追加 ボタンで8.に追加される

以下はエクスプローラーの
サブターゲットを作成した場合のみ行います。
Shiftキーを押しつつマウスジェスチャーを行う場合の例です。
1.作成したエクスプローラー → Shift を選択
2.種別:カスタム条件式
3.入力補助
4.キーボード状態
5.Shiftキー押し下げ ( Shiftキーを押している場合に動作する設定 )
6.追加

次は共通です。
ジェスチャーの登録をします。
1.メイン タブを選択
2.エクスプローラーで動作させる場合はエクスプローラーを
エクスプローラーで Shiftキー を
押している場合のみ動作させるは Shift を選択
3.ジェスチャーを追加 ボタン
4.ジェスチャー行動を選ぶ
RB はマウス右クリックで矢印が方向 RB_← ( 矢印が左 ) なら
マウスの右ボタンを押しながらマウスを左へ移動して右ボタンを放す
画像ではホイールを回転する Wheel_UP を選択しています
ホイール回転の取得設定は以下を参照
マウスホイール回転の取得方法

マウスの動作を決めたら、何をするか?の登録です。
1.先ほど選択した動作があるので選択
2.この部分にスクリプトを書き込みます、以下のどれかです
改行を指定しない場合
改行を指定する/前後を "" で囲う場合
Shiftキーを押して離したら
3.アクションを適用 で反映させます
最後に必ず右下の OK で閉じてください。
キャンセル を選択すると設定は保存されません。

これでマウスでファイルを選択しジェスチャーでファイル名/フォルダ名が
クリップボードへ送信されます。
注意はファイル名を取得するのであるから
そのファイル、フォルダ上で右クリックをしてしまうですが
それだとファイルの移動になってしまうので
ファイルをマウスで選択、関係ないところで右クリックしジェスチャーを行います。
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マウスホイール回転の取得方法
設定はマウスジェスチャーですがマウスホイールの上回転/下回転で~するも可能です。
以下にてマウスホイール回転の設定が使えるようになります。
最初はホイールを上に回転させた場合を登録します。
1.ジェスチャー タブにて
2.+を押します
3.新しく名前が追加されたものを選択します
4.名前を Wheel_UP とします
5.変更 ボタンで名前を確定
6.ホイール上回転 をダブルクリック
7.WU_ があるかを確認 ( ホイール回転上の意味 )
8.追加 ボタンで追加
9.今作成したものが存在するのを確認する
次は2~9を繰り返して
ホイールを下に回転させた場合を登録します。
4.名前を Wheel_Down
6.ホイール下回転 をダブルクリック
7.WD_ があるかを確認
これらが変更になりますので注意。

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おまけ XYplorer Free
XYplorer Free というファイラーでも同じ事ができるのでおまけとしての設定方法です。
XYplorer Free は文字通り無料版のファイラーです。
私の記事でよければ入手方法、日本語化など。
気に入れば有料版もあります。
XYplorer Free 日本語化方法と文字/背景色などの設定
方法はエクスプローラーの設定に
XYplorer Free の読み込む部分を追加してしまうが効率的です。
個別に XYplorer Free 設定でもよい。
XYplorer Free を起動してから以下の設定をします。
1.ターゲットタブ
2.エクスプローラーに登録 ( Shiftキーを使う使わないは関係なく )
3.ウィンドウクラス
4.入力補助 ボタンを押す
5.4.を実行するとマウス付近に
取得したいウィンドウを右クリック と出るので
XYplorer Free のファイル部分を右クリック
6.値:が入ると思います、これが5.で行った部分を認識するです
7.追加
8.追加したものが追加されます
最後に必ず右下の OK で閉じてください。
キャンセル を選択すると設定は保存されません。

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動画
時間がありましたので設定の動画を。MouseGestureL.ahk で Shiftキー を押しながら
マウスホイール上回転でデスクトップ、フォルダにある
選択されたファイル名をクリップボードへ送信。
各エディタに通常の貼り付け操作でファイル名を貼り付けるです。
00:00:00 MouseGestureL.ahk の設定画面を開く
00:00:08 エクスプローラーには
以下のウィンドウクラスが登録されていないと使えないの確認
00:00:18 サブーターゲットを作成 ( Shiftキー を押してマウスホイール回転 )
00:00:26 ターゲットの名前を Shift へ
Shiftキー を押したらの設定
00:00:37 カスタム条件式 入力補助 → キーボード状態 →
Shiftキー 押し下げを選択 → 追加
マウスホイール回転の登録
00:01:21 ジェスチャータブ
00:01:25 +を押す → 名前の変更 →
00:01:42 ホイール上回転をダブルクリック、追加
00:02:04 同じ作業でホイール下回転を作る
Shiftキー を押しながらマウスホイール回転をしたら
00:02:42 メインタブ → エクスプローラー → Shift アイテムを選択
00:02:48 ジェスチャーを追加 → 先ほど登録したマウスホイール上回転設定
00:02:55 動作させるスクリプトを貼り付け
ファイルを選択して Shiftキー を押しながらマウスホイール上回転し
ファイル名を取得
00:03:27 ファイル名を貼り付けるメモ帳を開く
00:03:32 マウスでファイルの選択
00:03:36 Shiftキー を押しながらマウスホイール上回転
00:03:37 クリップボードより貼り付け動作
おまけ XYplorer Free で同じ事をする
00:03:56 XYplorer Free を起動
00:04:21 MouseGestureL.ahk のエクスプローラーに追加が早い
個別に XYplorer Free 設定でもよい
00:04:24 ウィンドウクラス → 入力補助
00:04:31 XYplorer Free のファイル表示部分を右クリック
00:04:37 値に文字が入ったのを確認 → 追加
00:04:54 同じようにファイル名のフルパスが取得できます
お疲れ様でした。
-----
とまあ、こんな感じで MouseGestureL.ahk を使用し
選択したファイルのフルパスを取得使用でした。
エクスプローラーの Shiftキー を押しながら右クリック →
パスのコピーで済むのに意味なくない?であります。
そう考えれば確かに意味はありませんが、
選択したファイルをクリップボードで取り込めば
ファイル名が取得できるの情報で応用が可能です。
それでは皆様に快適にフルパスが取得できますようにと
お祈りいたしましてこれにて終了です。
以上。
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・MouseGestureL.ahk 閉じるボタン座標でホイールクリックしアプリを強制終了
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・Firefoxで新しいタブを任意のページで開く ( MouseGestureL.ahk 使用 )
・MouseGestureL.ahk ホイールクリック+上下で選択文字をコピペ Firefox
・MouseGestureL.ahk 指定のアプリ上でホイールクリックし強制終了
・MouseGestureL.ahk でYoutube観覧中にホイールで進む戻るを実現。
・XYplorer Free 日本語化方法と文字/背景色などの設定
・MouseGestureL.ahk で CTRL/Shift/ALT/Winキーが押されていれば待機
離されたら次の命令へ進む .ahk
・【設定】デスクトップをホイール上下し画面の明るさを変更
MouseGestureL.ahk と f.lux 使用
・MouseGestureL.ahk 指定範囲の座標で
マウスジェスチャーを認識の設定。
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